April 9, 2016

使えない

スパゲッティを食べるとき、スプーンが使えません。
というか、どうせうまく使えないことがわかっているので、最初からスプーンを持つことすらしません。
ただしそうはいっても、流石に、スパゲッティ自体をズルズルと啜るようなことはしません。
一応、クルクルとフォークに巻いて、バクリと食べます。
それでも、その「クルクル」をスプーンの上ですることができません。
お上品に食べる人は、うまいことスプーンの上でクルクルと巻きつけてバクリと食べますが、どうしてもできません。
何度かこっそりと試してみたことはあるのですが、やはり無理で、この頃では完全に諦めました。

といいつつ、うまく「クルクル」と巻けないときは当然あって、そういうときは、結果的に「ズルズル」になってしまいます。
開き直るつもりはないですが、これはもう仕方ありません。
だからうまく巻けなかったときは、控えめに啜ります。
でも人前では、そうならないよう、なるべく気をつけてはいます。
因みに家では一切関係ありません。
ひとりのときでも、誰かと一緒のときでも、一応は巻くけれど結構適当にズルズルと食べています。
スパ王なんて箸で食べますし。

しかし、スパゲッティにフォークとスプーンはずっと昔からある正統派の食べ方っぽいですが、最近ではいつからかラーメンを箸とレンゲでスパゲッティのように食べる人が増えてきている気がします。
もちろんパスタのように巻くわけではないけれど、これが個人的にどうしても馴染めません。
そういう食べ方って、自分が子供だった頃とかに全然見た記憶がありません。
自分が知らなかっただけかもしれませんが、ほんとうにここ十年とか、そんな感じがします。
テレビのグルメ番組なんかを見ていると、かなりの人がそうやって食べているし、これが女子となると、ほぼ百パー近くになるイメージがあります。

スパゲッティ同様、ラーメンを箸とレンゲで食べたことはないのですが、ラーメンの場合はそもそもスパゲッティと違って、どうしてわざわざそんな風に一手間増やさなければならないのか、という気持ちが強いです。
べつにそういう食べ方を否定するつもりはありませんが、どうしていちいちレンゲを使うのか、理由がわかりません。
熱いのをいったん冷ますのかもしれませんが、息を吹きかけたほうが早そうです。

というかラーメンなんてものは、温かいうどんや蕎麦と同様、箸でガッと取って、持ち上げ、熱すぎれば息をフーフーと吹きかけて冷まし、そしてそのままズズズーと勢い良く掻っ込むことがトラディショナルな食べ方のような気がしてなりません。

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