December 25, 2017

ケチくさくなってきた

ケチくさいというか、小賢しいというか、この頃のこの国の食べ物や飲み物は、どうも少しずつさりげなく、しかし確実に小さく少なくなってきている印象があります。
少し前、ついに「牛乳パック=1L」という不変かと思われていた法則(元々、厳密には1Lに少し足りていませんでしたが)さえ崩壊しました。

スナック菓子なんかも、個体は小さく容量は少なく、500mlと思い込んでいるジュースのペットボトルも実は490ml、あるいはもっと少なく、と微妙にケチられ、あらゆるものが一回り小さくなって、むしろそのことが余計に貧乏臭さを感じさせます。

消費者離れを恐れて製造側は値上げができないから容量を減らして価格を維持しているのでしょうが、正直、逆に印象が悪いです。
お菓子なんか、袋の大きさは一丁前なのに中身がスカスカとか、いやらしさしか感じません。
いっそのこと、「もう、ちょっと無理です、値上げします」と潔く値上げして大きさや量を維持する方が「損して得取れ」で、長期的には良い気がします。

例の牛乳パックやペットボトルの少量化は、食べ物以上に、さらに小賢しさを感じます。
というのも、いちいち「利便性を追求した」系の「持ちやすくしました」だの「注ぎやすくしました」だのといった言い訳を後付けしてくるので、一層タチ悪に感じてしまうのです。
食べ物の縮小化も「食べやすくしました」と、さも消費者のためのように恩着せがましい理由づけをしてくることが多く、そのわざとらしさには白けてしまいます。

値段を上げなければ提供できず、そのことが理由でそれまで売れていたものが売れなくなってしまうのなら、そういう絵を描いている連中の頭の中にある全体的な設計図そのものが間違っているということだと思うので、「描きなおす」という選択肢も視野に入れた方が良さそうです。

自動車なんて余計な機能をてんこ盛りにして、図体も大きくして、素直に値上げして、その結果「売れない売れない」と騒いでいますが、多分それは正しい姿です。

もっとも車の場合、アメリカで売られている日本車の値段を知ったら「日本のメーカーのくせに自国民の足元を見やがって」とアホくさくなってくると思いますが。

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